ロープレ練習で面談の理解力を高めるには
キャリアコンサルティング(CC)面接試験の対策として、
ほとんどの方はロープレの練習をされると思います。
人によっては試験までに何十回とロープレをされる方もおられます。
対人技術であるキャリアコンサルティングでは、机上の学びだけでは
畳水練になってしまいますので、あたりまえと言えばあたりまえですよね。
ですのでロープレ練習はとても重要なものですが、ただ漫然と行っていては
ロープレに慣れる以外の意味はあまりありません。
どんなことに留意してロープレ練習を行うのが良いのか。
私はそれは「面談の理解力を深めること」であると考えます。
これまでの記事にも書きましたように、この試験で問われている本質は
「面談理解の力」にあります。
となれば、ロープレ練習は所作に慣れること以外に、面談の理解力を高める
ために行うべきであると思うのです。
ではロープレ練習で何が一番面談理解力を高めてくれるのかとなりますよね。
私はそれはオブザーバー役を多くこなすことだと思います。
オブザーバー役は面談に直接関わらず、第三者的にそれを見る立場にあります。
そのことは面談を客観視し、クライエントの感情やものの見方といった
状況や状態、クライエント本人の気づいていない問題や認知、
そして聴き手のキャリアコンサルタントの状態に対しての観察、
ある目的に向かって進行する面談のプロセス、そうしたことを
全部ウォッチできる立場にあります。
つまり、客観的に面談を学ぶ最も有利な立場であるのです。
ロープレ練習会などを見ていますと、クライエント役でも
キャリアコンサルタント役でもないオブザーバー役になると、
休憩時間であるかのようにホッとしてスマホをいじったりしている人を
見かけますが、あれはロープレを行っている人に失礼なばかりでなく、
大切な学びの機会を自ら放棄していることになり、とてももったいないことです。
オブザーバー役として的確なコメントを出すためには、
真剣な第三者として面談に全力で集中することが求められます。
それこそが、ロープレ練習における最大の学びになるのです。
フィードバック時間でのコメントは、自分のためでもあるのです。
次回はロープレをうまくやることに意味が無い理由について書きます。
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