働くことの意味
働くことの意味はどんなことだと思いますか?
なんだか唐突ですが、この開かれた質問は奥が深いですね。
自分を振り返ってみたとき、 学生から社会人になるときは
働くことの意味など考えずに、ただ人は学校を卒業したら
働くことがあたりまえと思っていたことに気づきます。
そして結婚して家族を持ち、子育て真っ最中の時も収入が無ければ
家族を養えないし、自己実現もできないので,あたり前のように
働いていた自分に気づきます。
しかし、キャリアも終盤戦に入り、この頃人はなぜ働くのかをよく
考えるようになりました。
キャリアコンサルティングの世界では、キャリアには外的キャリアと
内的キャリアがあり、多くの人は当初は外的キャリア(地位の上昇や
有形無形の報酬)を求め、ある段階から先は内的キャリア、仕事の
達成感や満足感、人生における意義などを求めるように変化すると
言われています。
ブロックという人は、そのような内的キャリアでは、「調和」「統合」
「一者」の三つが重要であると言いました。
その意は、その仕事が自分にとって天職であると思えること、
その仕事に没頭できること、そして自分を取りまく人々との一体感が
感じられることだそうです。
そう言われて自分のキャリアを振り返ると、どれも満たしては
いないけれど、そのような仕事をしていたいという願望がある
ことには気づきます。
ただ自分はリアリストなので、キャリアも見えざる必然の
結果による選択であると考えています。
いまの仕事も過去の仕事も、偶然その仕事に就いたのではなく、
自分なりのキャリア・ストーリーの帰結としてその仕事に
就いたのだと思うのです。
人はよく「若い時に気づいていたらもっと違う仕事を選んだのに」と
言ったりしますが、それはおかしいでしょう。
なぜならそれを選んだ時の状況はそれが必然であったからの
はずだからです。
と考えると、「はたらくことの意味」は年代や環境で大きく
変化しているものといえそうです。
キャリアコンサルティング的に言うと、その働くことの意味を
問う自分と年代や環境がミスマッチにあるとき、人は葛藤を
抱え悩むようです。
次回は、面談での自己開示について書きます。
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