面談での自己開示
キャリアコンサルティングには「自己開示」という技法があります。
これは養成講座の中でワークとして経験された方も多いはずですね。
自分はこの技法をかなり多く使う方です。
もちろんどのような技法もメリットとデメリットはあり、
やたら使えばいいというものではありません。
ただ、自分がこの技法を多用する理由は、クライエントの心を開き、
信頼関係を築きやすいと考えるからです。
自己開示といっても自分の自慢話では洒落になりませんが、
自分の失敗談や弱さを開示することは、多くの場合話し手を
安心させる効果があります。
「そうか。この人にもこんな失敗があったんだな」というように。
悩みを持つ人の多くは、自分だけがその悩みを持っていて、
人にはどうせわからないと思っていたり、聴き手に対して
相談する立場という心理的なポジションを意識しているので、
まずはそのあたりのハードルを下げる必要があるのです。
とはいえ、人の悩みや葛藤というものは究極その人にしか
わからないものです。
それを似たような経験や状況があるからといって安易に自己開示して
関心を惹こうというのは浅はかです。
しかし、自分はかつての会社員営業マン時代に、この自己開示で
客先の人とずい分と親しくなれた経験を持っています。
他愛のないことでいいのです。
四角四面で取り付くシマのない人より、「私もあのお笑い番組の
大ファンです~!」という人の方が話し手として心を開きやすいのは
キャリアコンサルティングにおいても同じです。
次回は、「人気アニメを見ていて思うこと」について書きます。
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