ロープレでの時間の使い方
キャリアコンサルタント試験の実技面接試験は、15分間のロールプレイングと口頭試問で構成されています。技能士2級は20分のロープレ、1級は30分のロープレになりますが、基本的な構成はみな同じです。 ということで面接試験の対策ではこの時間をいかに有効に使ってロープレを進めるかと受験生は考えます。
ところでこのキャリコン試験のロープレ、国家資格化以前は10分間で、もっと以前は7分間でした。 だんだん長くなっているのですね。 その理由はここでは書きませんが、これを長く感じる時もあれば短く感じる時もあります。
では受験する側としてはこの時間をどう使ったらいいのでしょうか。
まず国家資格キャリアコンサルタント試験のロープレは、インテーク(初回)面談の冒頭15分間という設定になっています。 ということからすればこの短い時間の中で何かの結果を出すことが求められていないことは、論理的に考えればわかります。
クライエントだって、たったの15分間という短い時間で今日初めてあった人に悩みを話し、全部理解してもらったうえで自分では気づいていなかった抱えている問題の本質を見抜いてもらい、解決に至るなんて思っていないでしょう。
ではこの15分間で何を求められているのか。私はこの15分間は評価項目でいうところの「関係構築」と「基本的態度」の理解だと思います。
そう、それが出来ているかではなく、出来ていてもいなくても「理解しているか」です。
「問題把握」や「具体的展開」は15分間のパフォーマンスでは無理なので、口頭試問に委ねられます。そうしますと「関係構築」や「基本的態度」をなおざりにして、ロープレをきれいにコンプリートさせることに意味が無いことがわかります。
最終的にはクライエントが行動変容に至ることを出口とした面談全体の構造は踏まえたうえで、ロープレの15分間はクライエントの受容と共感に努め、自分に正直に、つまり一致して「その面談を理解しようとする」のがこの時間です。ですので何分ころにはこれをしてなどというスケジュールはあまり意味がないわけですね。
ただし、技能士1級・2級試験の場合はキャリアコンサルタント試験のような設定ではなく、一応面談のコンプリートを目指すことになっていますので事情は若干異なります。
しかし技能士試験であっても、「関係構築」や「基本的態度」を犠牲にして先を急ぐことは評価されない点は同じです。
次回は、ロープレで質問に詰まる について書きます。
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